サプリメント取り過ぎても不健康
ビタミンやミネラルを補うためにサプリメントが大変人気になっています。一粒に栄養素が濃縮されているので、不足分が簡単に摂取できる。反面。過剰摂取の問題も指摘されるようになってきたという記事です。
緑黄色野菜に多く含まれるビタミンA、植物油に含まれるビタミンE、果物に豊富に含まれるビタミンC。いずれも細胞内の活性酸素の働きを減らす「抗酸化作用」を持つ。サプリメント人気はこうした健康効果の表れだ。
しかし、健康に必須なこれらの栄養素だが、とれば摂るほど効果が大きいのだろうか?
国立がんセンター予防研究部長が「90年代から、欧米を中心に数万人規模の臨床試験がいくつか報告されているが、過剰摂取に注意を促す結果が出ている」と指摘されています。
ビタミンEやベータカロチンは脂溶性で摂取するほど、体内に蓄積されます。健康維持に必要な栄養素でも『適量』があり、摂り過ぎは逆効果だと指摘されています。
厚生労働省は、過剰摂取により副作用(筋肉痛や肝障害など)が認められるビタミンについて、上限量を示しています。たとえば、ビタミンAの1日当りの摂取目安と上限量(50歳女性の場合)は、600 μg REと3000 μg REです。また、ビタミンEは同様に、8mg α-TEと700mg α-TEです。過剰摂取に要注意ですよ。
複数のサプリメントを同時に何種類も併用する場合は要注意です。同じ栄養素を含んでいるのを気づかずに併用しがちなので注意しましょう!
(平成17年7月31日 読売新聞コラムから引用)